思い切ってワールドクルーズ〜飛鳥Ⅱ乗船日記

2019 アジア グランド クルーズ 乗船日記 更新中

ラストナイト、日本へ

2月26日
今日で最後のコントラクト・ブリッジのクラスが終わりホッとしました。
私達の相手になってくださった、京都在住の数学の先生のFご夫妻には
本当にお世話になりました。ブリッジ以外でも寄港地で一緒に出かけたり
楽しい思い出を作ることができました。

今夜はフォーマルナイトなのでまた仮装行列のようにみんな着慣れないタキシードとロングドレスでパーテイ会場に集まってきます。
コマネズミはドイツ語で「第九の歓喜の歌」を歌うと言うコーラスに参加したの
でフォーマルナイトの会場で全員で歌いました。
指導してくださる後藤春馬先生はバスバリトンの素晴らしい声とおだて上手なユーモアのある授業で楽しく10回のレッスンを受けられました。

明日は神戸で大半の乗客が下船なさいます。
今回の乗客は活動的な人が多かったのかダンスやコーラスやゲームへの参加率が高く
ブリッジの先生も用意してきた教科書が足らなくて船で印刷してもらったそうです。
団塊の世代が乗る様になったのかもしれません。

台湾 基隆

2月25日
とうとう最終寄港地台湾の基隆に到着しました。
此処は雨が多いと言われていますが、午前中は小雨が降ってましたお昼を飛鳥で食べてから、雨もやんだので港近くの階段を20分ばかり急登し、前行ったことのある小高い丘の上に広がる中正公園まで散歩に行ってきました。
頂上には街のシンボルとも言える高さ22.5mの白い観音様が立っています。
体内に急な階段があり上って窓から外が見られます。
見学に来ていた地元の小学生10人位を引率している先生に同行しているI氏の携帯翻訳機の中国語で話を聞いてみると、流暢な英語で返事が返ってきて、台湾の先生の英語のレベルの高さに驚きました。
多くの乗客からも台湾の人達の親切さに感心する声が聞かれます。
ポンコツハートはだいぶ旅の疲れが溜まっているらしく散歩から帰ると夕食まで昼寝をしていました。
コマネズミはまだまだ元気で夜9時には基隆の出港パーテイで飛鳥ダンスで盛り上がっていました。

タガイタイ

2月22日金曜日

マニラに停泊中なので、今朝は早起きしてタガイタイにある、世界最小と言われる活火山タール山を見に行きました。
タール火山は周囲40キロの大きなカルデラ湖の中から顔を見せています。
活火山ではありますが今は噴煙を上げるような活動はありません。
最近のインドネシアの火山の例もありますので少し気味の悪い静寂がある風景でした。

これを見る展望台はマルコス大統領が作った山荘でタール湖の絶景を眼下に見渡せます。この山荘はレーガン大統領を呼ぼうとしたほど良い場所にあります。
大型バスを下車して山頂までジプニーと言うフィリピン独特の乗り合いミニバスで行きました。
ジプニーは天井が低いので頭がつかえそうです。
シートが横すわりなので天井のポールに捕まっていないと不安定です。

タガイタイへの道中、ラスピニャス教会に寄りました。
世界唯一の902本の大小の竹で作ったパイプオルガンがあるので有名です。
タイミングよくフランス人の演奏者が演奏を始めたので幸運にも音色も聞くことが出来ました。だいぶくぐもった音でしたが、とても竹で作られたとは思えないような確かな音色でした。

行きも帰りも今日から始まった連休のため交通渋滞で時間がかかり、飛鳥が出航して置いてきぼりにならないか心配でした。

マニラ

2月21日
マニラ到着。2014年に来たときは自分たちで歩いたサンチャゴ要塞やサン・アウグスチン教会を今回は飛鳥の招待バスツアーでめぐりました。
狭い城内の道路は16台の大型バスで右往左往でした。
プエルタ・レアル公園でランのレイと冷たいマンゴージュースをご馳走になり、フィリピンの伝統舞踊を見ました。
スペイン統治が長かったのでフラメンコや水の入ったコップを頭にのせ両手にもコップを持っての曲芸みたいな踊り、竹の竿をリズム良く動かし挟まれないようにパタパタと踊る様には感心しました。

コタキナバル

2月19日
ボルネオ島にあるマレーシアのコタキナバルに到着。
今日はもう一組のカップルとタクシー(往復で6000円)で昨日ブルネイ川で見たテングザルをもっとよく見るためにコタキナバル市内から30分離れたロッカウィ動物園に行ってきました。
木陰のあるゆるい坂道に沿って珍しい大型インコや大オオハシ、スマトラタイガーなどの檻を見ながら歩いて行くと、オランウータンが日陰でこっちを見ていました。
お目当てのテングザルは檻のなかに大小7,8匹いて、一番大きなオスのテングザルは目の前で人参をパクパク食べていましたが邪魔になる位鼻が大きく垂れ下がっていてこっけいです。
子供やメスは少しとんがっている位なのにオスの鼻はオレンジ色で異様に大きいでした。
孔雀や大オオハシは人間が檻の中に入って行き手で触れるほどの近さで写真が撮れました。
タクシーの運ちゃんに一時間半ほど待っていてもらい無事に帰りました。
道中、23歳の彼の住んでいる家や卒業した学校を見せてくれたり、家族の話、来月日本の鶯谷のホテルに泊まって観光する話、観光ガイド並みに街の説明をしてくれて楽しかったです。
明日から2日間は海の上の生活でまた忙しくなります。

ブルネイ

2月18日
ボルネオ島にあるブルネイに到着。
ブルネイイスラム教のスルタンによる立憲君主国で
天然ガスと石油生産国で大変お金持ちの国です。
五年前にも飛鳥で寄港したことがありますがびっくりするほど発展して首都のバンダルスリブガワンは賑わっていました。
23日に建国記念日の式典があるので学生たちがパレードのリハーサルを大きな広場でしていました。

ブリッジの先生からブルネイ川のマングローブの林のクルーズが面白いと聞いていたので、現地通貨リンギットを用意して川べりに歩いていくと若いお兄ちゃんが乗らないかと向こうから声をかけてきたので、値段交渉(30ブルネイドル約3000円)成立して乗り込みました。4人ほど乗れる小さなボートです。
時速70キロの猛スピードで飛ばすので日除けテントのポールにつかまりながら、髪の毛も逆立ち、暑さもすっ飛ぶ爽快感でした。
30分程で鼻が長く垂れ下がったテングザルの生息地に着きました。
なかなか天狗サルが出てこないな~と思っていると、船頭がいきなりボートのスクリューを上げエンジンをふかし水を茂みに向かって撒き散らすと、隠れていたテングザルがびっくりして木に飛び移りました。

私たちにはただオレンジいろの体が見えただけでしたが、当初の目的を果たしたのでまたジェットボートのように波の上をバンバンと飛びながら波止場に戻りました。


彼は31歳で結婚しており子供2人いて教育費、病院は無料、しかも水上生活は電気ガス水道はただで、食費も魚や海老はいつでもすぐに釣れ、生活費はかからないと言っていました。
今回の旅で一番スリリングな体験でしたし、彼はとっても親切だったのでチップもあげました。

マラッカ

2月15日
マレーシアのマラッカに到着。
今日は大きな港が無いので、現地の渡し舟での上陸です。
マラッカは東西の交通の要衝に位置し、西洋各国によって作られた街並が世界遺産に登録されています。
マレーシア最古の中国寺院、オランダ広場、イスラム寺院があったりします。
街の中心地の丘の上にフランシスコザビエルの遺骨が9ヶ月だけ安置された教会がありました。
トライショーといわれる人力車がピカチュウやキテイちゃんの華やかな飾りをつけて走っています。
マラッカ川クルーズをしようと計画していましたが、川が汚かったのでやめて、飛鳥のお昼の鉄火どんぶりに間に合うように帰りました。