思い切ってワールドクルーズ〜飛鳥Ⅱ乗船日記

2019 アジア グランド クルーズ 乗船日記 更新中

大揺れの大西洋と猫に小判のボルドー

地中海から大西洋に出て暫くは静かだった海がポルト港をでた途端、低気圧の来襲で大きなうねりを受けて本格的に揺れだしました。
さすがの飛鳥IIもエレベータを上下しているような大揺れで、船室の窓の外が空になったり海になったりします。幸い酔い止め薬のお陰でインフォーマルの食事は無事に過ごせたがダンスは危険なために中止になってしまいました。
ボルドーの入港は夜中の一時、水先案内人を乗せるのには余りに海が荒れていたのでヘリコプターからの乗船になり危険な作業だったようでした。
ボルドーといえばワインで、多くの乗客はではどんなワインを仕入れようか、何処のワイナリーへ行こうかとお悩みでしたが、お酒には全く興味のないポンコツハートたちは縁のない話で、ボルドー観光にはファイトが沸かず期待をしていませんでした。
しかし、ガロンヌ河岸の街並みは想像していたより立派でスズカケノ並木に18世紀の石造り建物が作り出すスカイラインは見事な絵になります。
今日は小岩に住んでおられるN夫妻と一緒に行動しました。
先ず街の様子を見るため、中心地のカンコンス広場から2003年に出来た最新式トラムを乗りTGVの発着するボルダー駅に行き、次に街の中心地で下車して聖ヤコブの遺骸の有るサンタンドレ教会をめざしました。この大聖堂はサンチャゴデコンポステイラまでの巡礼路の一つ「トゥールの道」の通過点として重要な役割を果たしただけあり立で、地味な外観からは想像できない鮮やかなステンドグラスは一見の価値があります。
魚料理が旨いと聞いた店で、セットメニューのスープとヒラメのベーコン巻きの昼食をとりましたが、さすがフランスと思はせる味で満足しました。昼食あとにサンタンドレ教会に付属する50mの鐘楼(ペイベイラの塔)に登りました。マリア様が屹立する塔はボルドーのシンボルタワーですが螺旋階段が段々細くなり最後は背負ったナップサックをお腹に抱えてやっと登れるような塔です。寄港地によるたびに教会お参りしとそれに付属する塔に登ってきたので段々新鮮味がなくなりつつありますが、塔の上から見る風景はイタリア・スペインなどの地中海沿岸の都市と違い緑が豊かな大地が広がっています。フランスの豊かさを実感します。