思い切ってワールドクルーズ〜飛鳥Ⅱ乗船日記

2019 アジア グランド クルーズ 乗船日記 更新中

ピサとルッカへの遠足

5月7日リボルノ港イタリア到着。朝起きたら川崎のコンテナ埠頭のような港に着いていて甲板で吸った空気も排気ガス臭い。
タクシーの相乗りでリボルノ駅に行き、70kmくらい離れたルッカまで電車の切符を求め乗り込む。
乗り換えのピサ駅では5分しかない、つたないイタリア語では、ルッカ行きの12番線のホームがどうしても見つからず走り回ったが乗り遅れる。
二時間後までルッカ行き電車が無いので、駅前からバスに乗りピサの斜塔を見に行くことにする。
ピサの斜塔はベージュと白の大理石作りで緑の芝生と青い空の下に本当に今にも倒れるのではないかと思うほど斜めに建っていた。
今日はルッカに行く予定だったので取り合えず外観だけ眺めてピサ駅に戻る。
そこで偶然K氏ご夫妻とお会いした。
K氏は旅の初めにM氏の紹介で存知あげていたが、亡くなった私の父にそっくりな雰囲気の方で、そばにいるだけで懐かしくて、その方と一緒にルッカに行けるのはとっても嬉しかった。
ルッカの街は緑の豊かな30Mもの幅の堅牢な城壁がぐるっと古い町を取り囲んでいる中世そのままの所だった。
気温は24度でも日差しが強く建物や木の陰を選びながら歩いてカテドラルやナポレオン広場を見た。
K氏御夫妻と行動を共に出来て楽しい思い出に残る一日だった。

次の日ピサに来て斜塔に登らずにはいられない私達夫婦は、前日の予行演習のかい有って首尾よく入場の予約券を手に入れた。
一回に付き40人で30分の入場時間だ。
磨り減った螺旋階段を登りだすと軽く目まいがして、おもわず壁に手をついた、ポンコツハートが壊れたかと思ったが、その辺りの壁は帯状に手垢で汚れていた。塔が7度傾いているので平衡感覚が狂い誰でもが手を突くようだ。
55Mある頂上部分に出るとより傾いているため、足元に壁が無く空中に浮かんでいるようで高所恐怖症の人には耐えられない高さだ。
美しいレンガ色の瓦が海まで見渡せ、ピサが有力な海軍国を誇っていたのがよくわかる。