思い切ってワールドクルーズ〜飛鳥Ⅱ乗船日記

2019 アジア グランド クルーズ 乗船日記 更新中

サザンプトン―思わぬ拾い物

5月21日は出港以来49日目、寄港地もオンフルール・アントワープと続いているので乗客も遊びつかれてイライラしやすくなっています。
そんなところに、サザンプトン港はコンテナ船が立て込んでいて飛鳥II入港は2時間遅れとなり観光のスケジュールが狂い、ポンドを用意していない人も多く両替も長蛇の列、天気も悪く、行儀の良い飛鳥の乗客に
も険悪な雰囲気が広がっていました。

幸い前回の英国旅行の使いの残しのポンドがあったので、我々は例によって単独下船し駅に急ぎました。残念、我々もポーツマス行きの列車を逃してしまい、ネルソン提督の乗船していたビクトリア号の見学は諦めざるをえませんでした。現在でも英国海軍の現役登録されていて、艦長以下の乗務員も正式に人事発令されている、英国海軍の象徴を見られなかったのは残念でした。

代案でウインチェスターの大聖堂に行く事にしました。またも教会参りかと思っていましたが、Choir(聖歌隊のコーラス)がヨーロッパでは有名なことが判り、晩祷式の始る17時30分まで粘る事にしました。
時間つぶしに大聖堂付属のセルフサービス・カフェで名物のマフィンを取り、席について食べようとしました。そこへ品のいい老婦人が来て我々に「日本人か?」確認すると、マフィンの食べ方を教えるといい、いきなりナイフでマフィンを真二つに切りバターとジャムとクロテッドクリームをたっぷり塗りつけてくれました。びっくりしましたが彼女は教会のボランティアで、孫の嫁が日本人なので日本人が大好き人間でした。
おかげで、ティーとマフィンの本格的なアフタヌーンティーを味わうことができました。
晩祷式が始まりパイプオルガンとクワイアが大聖堂に静かに荘厳に流れると、にわか信者のポンコツハート感激しました。
教会音楽に聞きほれて長居をしたので、帰りは通勤客で込んでいる列車に乗り、シャトルバスが無くなった駅から船までは大分歩きましたが、おもわぬ拾い物をした気がして疲れも感じませんでした。