思い切ってワールドクルーズ〜飛鳥Ⅱ乗船日記

2019 アジア グランド クルーズ 乗船日記 更新中

懲役6ヶ月

7月1〜2日の航海は時々フィヨルドの奥まで入り、海に落ちる氷河見物し、鯨がよく来る湾にとどまってホエールウォッチングなどをしながらゆくりとアラスカ沿岸を進みます。
運よく船尾の後方にジャンプする鯨をみました。
鯨のジャンプは豪快で、いきなり海面から直立してイナバウワーのように背中から海面に落ちます。一瞬のことですから、ポンコツの所有しているデジカメでは撮れるのは水煙ばかりです。
シャッターボタンを押してから、実際にシャッターが落ちるまでに時間差があるからです。

7月3日キーナイ半島にあるスワード港に入りました。北洋漁業の基地です。干満の差が大きいので港の隣に大きな干潟がありますが、そこで泥んこの中で餌を漁っている大型の鳥の群れが白頭鷲だったのにはガッカリしました。それまで見ていた、高木の先端で威厳ある姿で周囲を睥睨していた猛禽のイメージとは雲泥の差がありました。
スワードでは、アラスカの氷河としては珍しく、先端部分のアイスフォールが陸上で終わているイグッジト氷河にいきました。例によって格安のシャトルバスツアーを見つけ終点のバス停から、少し歩いて氷河先端に接している砂山まで行きました。
砂山の裾を回りこむと簡単に氷河へりに出たので氷河の先端に触れ、記念写真を撮ってから、近道をして砂山の頂上まで上がると綱が張ってあり赤いたて看板があります。
最初に目に入ったのは「6ヶ月のjail」、慌ててよく見ると危険・立入禁止・違反者は5000ドルの罰金、または6ヶ月の留置と書かれています。周囲を見渡しても同行者1人とわが夫婦だけなのホットして下山しました。途中で国立公園レンジャーのパトロールに出会いましたが「Hi」と挨拶しただけで何事もなく終わりました。

運が悪ければ3ヶ月の航海のあと6ヶ月の刑務所いきになるところでした。