思い切ってワールドクルーズ〜飛鳥Ⅱ乗船日記

2019 アジア グランド クルーズ 乗船日記 更新中

飛鳥2アジアンクルーズ2014-9

 美しい夜景を見ながらシンガポールを13日の21時に出航しました。
この海域も海賊が出るので日没後はデッキに出られません。
気休めにしかならないと思いますが、舷側に上って来る海賊を放水で海に落とす為、デッキ中に消防ホースが出ています。
銃を携帯した警備員を合法的に乗せることが出来ないのが不思議ですがこれが日本の現状です。


東京は13日の夜から大雪だったので都心に勤務している娘が幼稚園に行っている孫娘のお迎えが無事に出来たか心配しました。
無事とのメールでホッとしました。



14日15日は終日航海日でダンス教室やブリッジ教室があり忙しく過ごしています。
16日海の色が茶色に変わって遠くに筏の列が見えてきてヤンゴン河の河口です。
当地は初寄港なのでパイロットを乗せてヤンゴン河を慎重に遡り17時に貨物埠頭に着岸しました。
屋台や人家も見えない殺風景な埠頭で、特産品のチーク材の原木が山積みしてあります。
埠頭の奥の広場には輸入された中古車が何百台も並んでいます。
波止場の公的交通機関が無いし、タクシーはメーターがなく交渉で値段が決まるので、今回は外出希望者は無料バスツアーでヤンゴン市内を観光です。


私達の乗った1号車は「三原交通」で2号車は「豊橋交通」と表示のある中古車でした。
日本語表示のある中古品は品質保証を兼ねているので、あえて外装は替えないそうです。
ミャンマーも右側通行ですが、ほとんどのバスは出入り口は左にあります。
下車・乗車の時は左右を見てバイク・車に撥ねられない注意が必要です。

主要な道路は舗装されていましたが、沿道はゴミが散かり、竹の皮葺のあばら家がポツポツあります。
市内に近づくとトタン葺きに変わってきました。
バイクは道一杯に走っていますが、幸いヤンゴン中心部はバイクが乗り入れ禁止です。

観光の目玉はシュエダゴン・パゴダで高さ100mの黄金の仏塔です。
ダイヤと宝石で最上部は飾られていますが双眼鏡で見ても確認できません。
ただ、塔の上部は金の延べ板で葺かれ、その下は金箔で光り輝いているので、この豪華さに圧倒されます。
寺院内は裸足になり暑くなった大理石の床を
歩きますが、日向はかなりあつくなっているのでご婦人方は日陰を捜して参拝していました。
曜日ごとの守り仏があるのでまともに見たら半日かかります。

日差しが強いので子供や女性は「タナカ」呼ばれている白い粉を頬に四角く日焼けを防ぐ為に塗っています。化粧品の普及で都会の若い女性にはこの風習は無くなりつつありますが、年配のミャンマーの方々には寂しいようです。
また、足元を涼しくする為に筒型の布で出来た「ロンジー」というスカートをズボンの変わりに身につけています。男性と女性の柄は違いますが、構造は同じで巻きつけた時の結び方が違います。
バスの運転手さんもガイドさんも「ロンジー」を愛用していました。

まだまだ、発展途上国との印象ですが英国からの独立戦争アウンサンスーチー将軍に協力した旧日本の軍人が千人もいたことから、日本人が好きなミャンマー人が多いことは仕草や眼差しから分ります。


土地の値上がりやホテル代の高騰を聞くと、この国が格差の広がらないように経済発展をしてもらいたいと思います。