思い切ってワールドクルーズ〜飛鳥Ⅱ乗船日記

2019 アジア グランド クルーズ 乗船日記 更新中

飛鳥2アジアンクルーズ2014-12&13

2月24日(日)ギネスブックで世界一のお金持ちに認定された事のある王様が治める「ブルネイ・ダルサーラーム国」のムアラ港に接岸しました。
水平線の朝もやの中から朝日が上がって来ました。今日も良く晴れて暑くなりそうです。
この国は治安はよいのですが 公共交通が少なく、タクシーも呼ばないと来ないと聞いていたので、この国の首都バンダルスリガワンを観光するツアーに参加しました。
港から町に向かいますが東南アジアの都市で見られるバイク・自転車の大群が見られません。
立派な並木のある道路にも人影はほとんど見えないので何か物足りないのです。
ガイドさんの説明にこの国は豊かで車は一世帯に2〜3台あると聞いて、なるほどと納得しました。
ここではバイクもバス・メトロも必要なく、何処に行くのでも自家用車で行くので公共交通機関の必要は少ないのです。
また、スコールが多い国ですからお金があればバイクより屋根のある車を買うのでバイクが少ないのは当然です。

すごいのは税金が無く、教育は高校2年まで無料です。
ただしお酒もタバコもありません。
また、王様は選挙で選ばれるのではないので、選挙もありません。
イスラム教が国教なので4人までの妻帯は許されます。
今の国王は夫人が3人いましたが、現在は第一夫人だけで後の二人とは離婚されてしてしまったそうです。
慰謝料については聞き漏らしました。

観光は金箔の葱坊主に良く似た屋根が光り輝く新旧のモスクを外から見学しました。
礼拝時間でなく、服装がモスク内に参拝するのに問題なければ、内部に入れるようです。
女性の服装は肌が見えないことが原則で80歳のお婆さんでも同じです。

次にブルネイ河口にある人口2万人の水上集落です。建物は水中に杭を打って建てた高床式の住宅・学校・病院が並んでいます。
津波・台風の高波に遭遇する日本では考えられない様式です。
こちらの人たちも豊かで一家に二台のボートがあり、陸上には車もある家が多いのです。
建物の基礎になる鉄筋コンクリートの杭は国から支給されるそうです。町全体には電気と水道が引かれ下水も整備されつつあるそうです。
見学した家の内部は立派な内装でメイドさんがいます。ここで「ちまき」と「ういろう」に似たお菓子をご馳走になりました。
なぜ、水上家屋に住むのかとの疑問には涼しいく、何処に行くにも便利だからと説明されましたが、もう一つ納得できませんでした。

わが国も東京湾の元夢の島辺りから原油が無尽蔵に湧き出て消費税など、必要がなくならないか夢想するほど豊かな国でした。


(つづき)

2月25日(火)

コナキタバルはボルネオの東部にあるマレーシアのサバ州の州都です。
4000mを越えるキナバル山があるので有名ですが本当に来るとは思っても見なかった場所です。
午前7時に入港しましたが北緯7度はまだ日差しが強く、日向に居るとやたらと暑いです。

キナバル山麓の国立公園をハイキングしようと思いましたが暑さに負けてラクラクコースのSR乗車の小旅行に切り替えました。
1880年にゴム園やコーヒー園の収穫物を運ぶ鉄道が未だ残っていて薪を焚く蒸気機関車が週二回ほど運行しています。
小振りの客車の狭い4人掛けの席を2人で使い一時間半ほど午前中のティータイムを楽しみます。
三毛作の可能と言われているボルネオの緑豊かな農村の風景を楽しむ優雅な旅でした。
乗務員は英国の植民地時代の制服を着てなかなかカッコ良いです。

午後からは街中のショッピングのついでに旅行会社に行き長期滞在型の宿泊施設の情報を集めました。
幸い、ここの人情と気候に惚れて6年前から永住権を取って住んでいる人の話しを聞けました。
ここは熱帯としては過ごしやすく、ペナンやキャメロン高原ほど有名でないので生活費は日本の30%程度で宿泊料も安いです。
また、日本まで5時間と近くその分、運賃も安いそうです。
長期滞在用のマンションやサービス付きアパートも出来てきているので便利になってきているとの事。
60歳以上はレンタカーは借りられませんが、交通渋滞は少なく路線バスは定時運行しています。
タクシーを利用している人もいるそうです。意外と長期滞在を考えるならここは穴場かもしれません!