思い切ってワールドクルーズ〜飛鳥Ⅱ乗船日記

2019 アジア グランド クルーズ 乗船日記 更新中

ハロン湾

2月22日、水曜日

ハロン湾は以前来た時と同じように曇りと霧でした。
様々な形をした島が数え切れないほど多く海の中に浮かんで墨絵のように美しいです。

私達は船のデッキを運動をかねて回っていると、手漕ぎのボートがやってきて飛鳥の真下につけ、乗っている母親と子供が二人こちらに手振りでマニー、マニーと言っていました。しかし、水上警察のようなモーターボートがやってきて追い払われてしまいました。

前回、ハロン湾に来た時には観光船に乗りましたが、その時にも船の横に同じような水上生活者の小船がやってきて、5〜6歳の子供が窓から乗り移り、物を売っている姿にはどうしてあげることも出来ずに心が痛みました。

ダナン

2月20日、月曜日
ベトナム第三の都市ダナンに着岸。私達世代はダナンと言えばベトナム戦争を思い出します。

今日は今回の旅で唯一のオプショナルツアーに参加です。
バスで近代的ダナンの中心地を抜け、40キロメートル郊外にあるバナー高原に行きました。

フランス軍が嘗て避暑地として使っていた海抜1500メートル山頂まで深い谷や滝のある広大な熱帯雨林の上を延々5キロメートルもロープウェイをよく造ったものだと感心しながら乗りました。世界第二位の長さだそうです。

中間地点のダナンのシンボルの高さ26メートルの巨大な大仏のあるリンウン寺で一旦降り、フランス風庭園と眼下にダナンの街を眺め、再びゴンドラに乗って頂上まで行ってびっくり!そこにはハウステンボスのようなフランスの町並みが造られ、ベトナム人の若い
カップルで賑わっていました。

建物の中はホテルやレストランとして利用されていて、私達もそこでベトナム料理を食べました。

これだけの立派なロープウェイと施設は国を挙げての事業で作られたのでしょう。
ガイドにベトナム人の平均給料は3万円弱くらいで、子供がいる家庭は共稼ぎをしないとやって行かれないと言っていました。

ここに遊びにくるのもベトナムの人達にとってかなりのレジャー費用になるでしょう。

飛鳥のダナン滞在時間いっぱいの健脚コースだったので疲れました。

ホーチミン

14・15・16日の終日航海日はコントラクト・ブッリジとダンスレッスンや講演会・映画鑑賞ですごしました。今回のクルーズは波が高く良く揺れます。

2月17日 金曜日 ホーチミン

濁ったサイゴン河を60Km遡って、日本のODAで造った大きな吊橋の手前で着岸しました。

ここは旧南ベトナムの首都サイゴンで、今はベトナム共和国の初代大統領の名をとってホーチミンと呼ばれています。人口8百万人の大商業都市です。
街は活気に溢れていますが空はスモッグでかすみ、排気ガスの臭いがします。
この街は二度目の訪問なので名所見物はやめて、この国の銀座通りと言われているドンコイ通りを散歩しました。
この通りは高級ホテル百貨店もあり、フランス植民地時代のフランス風建築物があり、並木も整っており風情があります。
それでも猛暑の中の街中散歩に耐え切れず、ガイドに教えてもらった高級喫茶店で次のシャトルバスまで涼みました。
濃くて苦いベトナム独特のコーヒーに甘い練乳を入れたアイスコーヒとグアバジュースで168000ドンでした。
一瞬びっくりしましたが円換算すると、約850円ですので銀座で喫茶店に入ったことを思えば安いものです。

東南アジアの都市はバイクの大群で道路横断に苦労しますが、ここは信号のない交差点では命がけです。

ランカウイ島

2月13日 月曜日

ランカウイ島は飛鳥にとって初寄港地です。

ペナン島からフェリーで2時間半でたどりつく所を一晩かけてやってきました。

入港は岬の先の新しい桟橋で、周囲の島々の風景が美しいです。
シャトルバスで街まで20分、ショッピングセンターでバスを降りると、裏は粒子の細かい白い砂の美しい海浜でした。

白人の長期滞在者と思しき人が多かったです。

今日は停泊時間が短いので自力行動でケーブルカーに乗るつもりでしたが、風が強いとすぐに停止すると聞き、帰船できなくなるリスクがあるので止めました。置いていかれるとホーチミンまで自力で行かなければなりません。

ランカウイ島はペナン島より自然が魅力的な島でした。

ペナン島

2月12日 日曜日

ペナン島。さすがに朝から30℃で日差しは強いのですが、風があって蒸し暑さはないです。
中心地のジョージタウンの旧市街地は英国植民地時代の建物が残っており世界遺産になっています。

港近くのコーンウォリス要塞に入ると英語を話す現地ガイドに引きとめられ、30分ほどお付き合いをして案内をしてもらいました。

この要塞は幸運にも戦闘に巻き込まれず、大砲も建物も当時のままだそうです。
総督になった人は二代続けてマラリヤで亡くなったそうで、堀は蚊の発生を防ぐため埋めてしまったそうです。

街は黄色い花のアカシアの街路樹のある英国風の大通りと、観音寺を中心にした中国人街、モスクのある地区、インド人居住地と混在しています。

丁度昼食時に観音寺に集まっていた身なりの貧しい人たちが一台の車の前に殺到しました。何事が起こったのかとみていたら、昼食用のお弁当を配っていました。

午前中は街を歩いて廻り、一旦お昼を食べに船に戻りました。
ちょこっと昼寝をして体力を回復し、コマネズミだけ市内の無料CATバスで市内を一時間半ほど車窓観光しました。

乗客の人種も様々で、英語で尋ねてもまったく通じず、少し心細い思いをしましたが無事に帰って来ることができました。

シンガポール2日目

2月10日金曜日

シンガポール二日目

朝食の時ブリッジの先生に会い、オーチャード通りのお土産屋さんに連れて行って頂くことになりました。

先生は40年前に当地に住んでいらしたそうですが、シンガポールの発展のすさまじさに驚いておられました。

買い物の後、先生と別れて、オーチャード通りを二駅歩き、
ドービーゴート駅近くの餃子屋で懐かしさの余りに食べましたが、
日本のほうがずっと美味しかったです。

2時ごろ船に帰り、お風呂に入ってお昼寝しました。

夜飛鳥の招待ツアーのシンガポール動物園のナイトサハリでした。しかし、ポンコツハートはくたびれて、コマネズミだけ相馬のS夫妻と一緒にナイトサハリを楽しみました。

丁度満月の夜だったので明るくて、動物たちの動いている様子が良く見えて前回来たときよりも良かったです。

シンガポール1日目

2月9日木曜日

シンガポールに8時に新しく出来たマリーナベイフロントに着岸。

シンガポールは入国審査が厳しく、パスポートを携帯させられ、両手の親指の指紋も取られます。
そのため大行列が出来ていて、しばらく船内のカフェで時間をつぶしました。

格差の大きい東南アジアの社会ではこのくらい厳しい官吏をしないと安全を保てないのだと思いました。

シャトルバスでマリーナベイサンズに行きタワー3から外に出て運河に橋を渡り、冷房の効いた大観覧車・フライヤーに乗りました。

28人乗りの大きなゴンドラに中国人の家族とスウェーデンから来た女性二人と一緒にのりました。

30分間で一周し165メートルの高さまでゴンドラが上がり、
マリーナ湾や高層ビル群ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの公園が上から眺められて壮観でした。
昼食は下にあるホーカでシンガポール名物のチキンライスをたべました。
マリーナベイサンズに戻ってシャトルバスで帰船しました。
昼寝をしたら寝過ごして早番の夕食に間に合わずに2回目の食事になりました。
食事が済んでデッキに出ると、シンガポールの夜景と満月に近い月が大変美しかったです。